マニュキアの素材となるタチウオは獰猛
2012.12.18
タチウオは旬は夏と言いますが [emoji:v-278]
地元の漁師さんは
「わしらぁ今頃獲る」と言います。
今がタチウオを獲るのにちょうどいい仕事空きなのかもしれません。
タチウオは白身ですが脂肪量が多く、
年間を通じてそれほど味の変化がありません。
魚屋さんは 表面の様子や 身巾や、身の厚さを見て買います。
タチウオの特色のひとつが
「ウロコがなく、全身が銀色のグアニン層で覆われている」ことです。 [emoji:v-352][emoji:v-353]
表面のグアニン層は 取れやすく
「釣タチ」と「網タチ」は表面を見ただけでも違います。
生きているときは常に新しい層が出来て 体を保護しています。
このため獲れた時は鏡のような光かたをしていますが
死後ほどなく灰色がかった銀色となります。
このグアニン層からとった銀粉は・・・
セルロイドに練りこまれて石鹸箱など洗面所まわりグッズや
筆箱、下敷きなどになったり・・・
マニュキアや模造真珠になるそうです。
この獰猛な歯もすごいです。
釣りをする時に 普通は糸に針をつけますが
タチウオ狙いの時は
タチウオに食いちぎられないように
針のまわりは ステンレスの糸(?)を使います。
漁師さんが言っていましたが
釣れたタチウオを上げていると
食いちぎられて 後ろ半分がないのがあるとのことです。
私も見せてもらいましたが
すごい食いちぎり方でした。
猟師さんは「獰猛で貪欲」と言っていました。
市場にも
尻尾の先が少しない位なのは 入荷してきます。
魚屋やスーパーなど 見せて売るところは
尻尾の先の無いのはだめですが・・・
飲食店や調理して売るところは
「どうせ尻尾の先は使えんのじゃけぇ
目方が増えんだけ ええよねぇ」と言って買ってくれます。
今日はmiisanでした。
ご訪問ありがとうございました。