セト貝
2009.12.02
大潮と水曜日で入荷が少なかったです。
来る魚屋も少なく
セリ場も少なかったです。
水曜日なのでそんなにたくさん仕入れしても
しょうがないからと 仕入れる人が言っていました。
これは「セト貝」です。
殻つきもあって イタリアンにムール貝として
よく売れています。
瀬戸内海地方では セト貝といって
ボイルむき身を甘辛く炊いて食べます。
今日はネタ切れなので
冬にちなんだ静岡ネタをひとつ。
実家は静岡県の遠州灘沿いにあり、
昔は農業と小規模な漁師の 半農半漁の家が多かったそうです。
子供の頃 母が冬の朝よく言いました。
「おばあちゃんによく言われたよ。
漁に出て船が沈んだ時
家を出るとき熱い味噌汁を飲んで出た人は
助かることが多い。
冷やいものをちょっと飲んだり、飲み食いせずに出た人は
冬の海では助からないんだって。
ちょっと体に熱いものが入っていると いないとでは
冬の海では生死を分けることがある。
だから味噌汁でもなんでも暖かいものを
おなかに入れて出なさい!」と
小さい頃からよく言われ
味噌汁やご飯をガッ!と入れて
走って登校しました。
体にしみこんでいるので・・・
早朝に市場に行く主人にも
同じように「母方のおばあちゃんがね・・・」と言って
ホットミルクを飲ませて送り出します。