広島湾で 鵜の食害に困っています。
2017.03.28
吉文ブログによくコメントをくださる
地物の漁師の方が
「獲るばかりでは 増えません。
増やします」と言われ、
「カレイ、そして今回は
メバル2万匹、ホゴメバル5万匹を放流した。
でもちょっと大きくなると
鵜が食べてしまう」と言いました。
私は去年 茨城県日立市に行った時に
海岸の岩場で鵜を捕まえて
出荷するのを見ました。
日本全国に出荷していて
広島の三次の鵜飼いや岩国錦帯橋の鵜飼いなども
みんなこの鵜の出荷先でびっくりしたことがあります。
それで「鵜を捕まえて売れば
収入にもなるし、鵜も減る」と言いましたら
「鵜飼いは海鵜です。
いるのは川鵜で、
これは言うことを聞きません。
仁保と似島の間の峠島に
大きなコロニーがあり
ものすごい数ですよ」と返事が来ました。
他の漁師さんからも
「鵜で困っている」とよく聞きますし、
うちの社長も
「海に鵜が増えたのぅ」と言っています。
海鵜と川鵜は
体長が86cmと84cmと少し小さい事と
くちばしの付け根の
黄色い形のわずかな違いだそうですが
海鵜のほうが
獲った魚を浮上してから飲み込もうとするので
鵜匠にわかりやすいそうです。
潜水はともに10mも潜り
70秒も潜れるそうです。
市場の前の海でも
鵜が潜って見えなくなり
あまりに長いので心配になると
全く違うあたりに出てきます。
私は鵜飼いの経験がないのですが、
鵜飼いによるアユ漁は
釣竿や網で獲るのと違い、
魚の体を傷つけずに漁ができるだけでなく、
鵜の喉の中で 魚に強い圧力をかけて
一瞬で失神させるために
釣りや網のように魚が疲れないので
魚の旨みが落ちず、骨もやわらかくなるなどの利点があり
鵜飼いで獲った魚は
味も最高級な希少価値のある魚になるそうです。
一度経験して食べてみたいです。
川鵜は、浜名湖のウナギに被害を出したり
各地のアユに被害を出したり
糞で木を枯らしたり、
害が多く、駆除する地域もあると載っていました。
今日もご訪問ありがとうございました。