前回の記事について、他の漁師さんより。
2019.08.02
前回のブログについて
他の漁師さんから連絡をいただいたので
追加いたします。
「9月頃の海が熱い時に
北風が吹くと
海が酸欠になる。
海底の魚や貝が
酸欠で死ぬ。」
夏の猛暑が積み重なって
そして酸欠になるのではなく、
北風が吹くと
海の表面が冷やされ、
蓋をした状態になり、
海水が対流しなくなるので、
酸素が混ざらなくなり、
酸欠がおこり、
魚や貝が死滅する。
魚が波打ち際に
逃げたりもする。」
その時期がわかる長老は、
この時期に網を入れて
ひと儲けして稼ぐ。
僕は大体しか
わからないですが。」
とのことでした。
「市の水産センターから
酸素濃度、水温などの情報が
組合に随時 送られてくる」
そうです。
今 海水温が高くて
刺し網で、
そして引き上げる時に
魚が死ぬ。
って、これだけでも大変な事なのに、
さらにこんなことまでもが
と驚きました。
そういえば
うちの社長も
「猛暑が続くと
その後は酸欠だ。」
と言っていました。
多分二人の漁師さんは
獲る海域とか 漁の仕方とか
獲る魚が多少違うのだろうと思います。
瀬戸内海は
愛媛と淡路島との
ふたつしか出入り口がなく、
囲まれた海で
波も少ないです。
水深もそう深くなく、
この外海とは全く違う海だからこその
きめの細かい味わいの白身魚などの
海の幸の宝庫です。
でも
だからこその大変な海なんだなぁと
痛感します。
この次々の大変な状況の中で
生きて漁をし、
魚を供給し続けてくださる
漁師さんたちによって
大きく深く支えられている
瀬戸内の魚と魚食のことを想い
圧倒されました。
今日もご訪問ありがとうございました。