地物の漁師さんから網を上げたと連絡がありました。
2019.07.30
漁師さんから
こんな連絡がありました。
「今日の出荷のカレイ網を上げました。
上がって来たカレイオコゼの
1/3位が死んで居るので
お盆を待たずに 全て網を上げました。
荷受けに当分休むと言って来ました
明日から網をばらして仕立て直しします~✌️」
同じ海域の他の漁師さんも
網を上げてしまったとのことでした。
彼は 瀬戸内海で漁をして
広島市中央卸売市場に
魚を持ってくる地物の漁師です。
カレイ網は刺し網だそうです。
海水温が高く、
海水の上も 下のほうも
温度が高い。
魚は海水温の低い底に行く。
刺し網にかかって
そこへ温い海水が来たら死ぬ。
網にかかって生きていても
網を上げる時に
上のほうの温度の高い
海水上部を通過する時にも死ぬ。
他の漁師さんが
「タコもいっしょよ。
2リットルのペットを凍らせて
クーラーに入れて持ち帰るが、
温度の高い海の中で
生きていても弱いから
獲れたときに生きていても
死ぬことが多い。」とのこと。
「北風が 1回吹くと直るんだけどネェ」と。
暖かい南風ばかりですが、
盆の頃になると北風が吹き始める。
北風が吹いて
海が直ってくるまでは
網の修理をしたり
細々と暮らすのだそうです。
去年もよく・・・
「魚を海から上げる時に
海の上のほうの温度の高い層を
通過する時に 死ぬ」
と聞きました。
こういうたくさんの状態の中で
魚を搬入してくれていて、
うちの現場にも
魚が並んでいるんだね。
本当にありがたい
とあらためて
「漁師さんあってこその
我々流通業であり、消費者である」
ということを強く思いました。
温暖化は進んでくるし
大自然の中で
大変な状態と努力をしてくれている
漁師さんによってなされている
魚と魚食を考えました。
今日もご訪問ありがとうございました。