「おたんや」までは魚が動かない。
2015.01.14
「毎年のことでゃーあるが 動きが悪いのぅ」
「“おたんや”までゃー動きゃーへんよぉ」と
社長と青物担当が話していました。
「おたんや」とは
親鸞上人の亡くなった日で
浄土真宗の多い広島は
「安芸門徒」と言い
お精進で過ごします。
普段は鶏や海老やハモを味出汁で入れる
郷土料理の「はっすん」も
おたんやの時は・・・
小豆をたくさん入れて味出汁にした
「小豆はっすん」にします。
お寺でもふるまわれます。
お精進で生臭物をひかえるという意味で、
阪神大震災のあった年までは
魚市場は毎年1月13,14,15日は休みでした。
仲卸各社はこの「おたんや休み」を使って
社員旅行に行っていました。
同じお精進という意味で
8月6日の原爆の日も
魚市場はお休みでした。
「正月明きゃぁ 売れんけぇ、
おたんやを休みゃぁーええんよ」と話は続いていました。
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