「広島湾産昆布」の漁師さんに感動しました。
2019.04.08
先日 漁師の花ちゃんが来社。
広島湾産昆布とワカメの育成と
商品化の話をうかがい
値打ちある努力に驚きました。
(写真は今迄の物とかぶるものがあります)
北海道などの昆布の産地に比べ
広島は水温が高く
昆布は水温10度より上がったら
出来ないために
冬から春先までの育成となり、
12月に種をつけたロープを海中に張り、
4月いっぱいで全てを回収する。
そのため 利尻昆布と種は同じなのに
ああいう幅広で厚い昆布にはならない。
そしてこの写真くらい収穫しても
幅広のものは20本くらいという
とんでもなく大変な話に驚きました。
真昆布の種を巻き込んだロープを
海中にはるのも
今は一人当たりの作付けは
ロープ100メートルという短さで、
昆布は海中で
光合成を行って成長するので
50センチくらい感覚を空けないと
成長が十分できない。
光合成の為の間隔のとりかたや
水温のキワにも工夫を重ねているそうです。
青森県からの呼びかけで
真昆布の育成を始めたのは
長崎県が先で、
「長崎県でできるなら
うちでもできるじゃろ」とはじめたのだそうです。
偶然 うちの会社にいる人が
以前長崎の漁協のお世話をしている時に
昆布の試験養殖があったということでしたが
収穫が一時期に集中するので
消費が追いつけない。
生産、流通、加工、消費を
地域一体となって盛り上げないと
いけないと教えてくれました。
広島湾産昆布は
そんなに生産者が多いわけではないし、
北国に比べ
幅広で肉の厚いものが出来ないなら
そのことをかえって特徴として
使い方や売り方を考えていったほうがいい
と思います。
見本を送った料理人さんから
「この生昆布に震撼させられました」という
お手紙を頂きました。
それだけの面白い
力のある商品だと思います。
今日もご訪問ありがとうございました。